生コンに焼却灰混合・強度不足でマンション工事停止・神奈川
神奈川県藤沢市のコンクリート製造会社「六会(むつあい)コンクリート」が、生コンクリートに日本工業規格(JIS)で認められていない一般ごみの焼却灰から作った材料を混ぜていたことが国土交通省などの調査でわかった。
建設中の横浜市のマンション3棟と藤沢市の工場事務棟1棟でコンクリート表面がはがれるなどし工事停止となっている。同社は8日付でJIS認証を取り消された。
同社は2007年7月~08年6月、一般ごみの焼却灰を加熱した後、冷却して出来たガラス状の粒「溶融スラグ」を混ぜて生コンクリートを製造。工事前に建設業者が立ち会うサンプル試験で混入していないものを使用。納入先は神奈川県内で300件を超え、国交省は耐久性に問題ないか自治体に調査を指示した。
溶融スラグを混ぜると内部が膨張し、表面が2~3ミリはがれる「ポップアウト」という現象が起きることがある。建築基準法は、梁(はり)や柱に使用するコンクリートはJISに基づき砂利やセメントなどを原料とするよう規定しており、柱などに使うと同法違反となる。
また、神奈川県によると、工事中の県道藤沢鎌倉線の「大仏隧道(ずいどう)(大仏トンネル)歩道」でトンネル本体に大量に使われており、強度が確保できない恐れがあるとして強度試験を行う。
同社は「入手した砂の品質がよくなかったため、溶融スラグを代替品として使った」と釈明しているという。
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