死刑囚が最後の食事をホームレスへ・願いは執行後に叶う
米テネシー州ナッシュビルの刑務所で、死刑執行を目前としている死刑囚(画像:フィリップ・ワークマン死刑囚)が、最後の自分の食事を、「ホームレスに届けて欲しい」と願い出たが、刑務所側に拒否され、願い叶わず死刑が執行された。が、しかし、死後に願いは叶うこととなった。
死刑囚は、「野菜ピザをホームレスの人々に贈りたい」と嘆願していたが、結局願いは叶わず死刑は執行を迎えた。このことを報道で知った多くの人々が、死刑囚の名前でピザ店に野菜ピザを注文、ホームレス支援施設へ配達を頼んだという。
注文されたピザは150枚のピザ。すべてナッシュビルのホームレス支援施設に届けられた。(画像:野菜ピザ参考)。
死刑となったのは、フィリップ・ワークマン(53)で、コカイン中毒だった1981年、薬物購入資金を奪うためハンバーガー・チェーン店に押し入った。この強盗事件で、メンフィスの警官1人を射殺。強盗殺人罪で死刑が確定していた。
ピザを注文した人の中には、動物保護団体PETAのイングリッド・ニューカーク会長含まれ、15枚の野菜ピザを注文して、配達先をナッシュビルのホームレス支援施設と指定したという。
ナッシュビルのホームレス支援施設では、あまりにも大量のピザが到着したことに驚いている。施設の職員は、翌朝にも他の施設に連絡し、ピザを分け合いたいと話している。
ホームレス支援施設のほか、ナッシュビルの少年支援施設にも、同日夜にワークマン死刑囚の名前で注文されたピザ17枚が到着。約260人の若者が暮らすこの施設では、職員がピザの経緯を説明し、ワークマン死刑囚がホームレスの問題を知らせるために取った行動だと語ったという。
遠く離れたミネソタ州ミネアポリスからも、ピザの注文があった。ミネアポリスの地元ラジオ局が、死刑執行日の朝からワークマン死刑囚に関する番組を放送。このラジオ局が、ナッシュビルのホームレス支援施設へ向けたピザを注文した最初の客だったと見られる。
ラジオ局のディレクターは、今回の件で、ピザ以上のことがあったと話す。「死刑執行が、すばらしい行動につながった物語だ。多くの人々が、知らない人に寄付するという行動を起こしたのだから」としている。
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